フェイスブックでHomemade Guitars & Old School Blues @oldschoolblues · 歴史博物館がウクレレに関する1922年の2つの新聞社の新聞記事を紹介しています。
ウクレレの創始者であろうと言われるのは1879年にポルトガルから移民としてやってきたマニュエル・ヌネスだというのは現在広く知られていることです。
ポルトガルの民族楽器だったブラギーニャというギターに似た弦楽器が持ち込まれたものだと言われていますので、当初からギター型の小さな楽器を作っていたのだろうと思い込んでいました。
ところが記事によると「最初はシガーボックスを使って楽器を作った」とのことなのです。
私のブログでもシガーボックス・ウクレレについて、1920年台にウクレレがアメリカ本土で流行したことと、シガーボックス・ギターなどを自作するという2つの流れからシガーボックス・ウクレレも作られるようになったのではないかと書いています。
しかしこの2つの記事を見ると最初はシガーボックスで楽器を作り始めたと書いてあります。これは驚きです。確かにヌネス達は移民の職人だったようですが楽器作りの職人ではなく、家具などの木工品を作る職人だったようです。だからシガーボックスから始まってだんだん本格的な楽器を作るようになったというのはうなづけるところです。
ま、調べてみると色々な説があるようですが、、、
「1979年に3人のポルトガル移民がすぐに楽器店を始めた・・」というのもあれば、
「しばらく家具職人として働き、その後楽器工房に移り1889年にポルトガル出身の職人3人で本格的な楽器工房を立ち上げた」というのもあります。
1910年に当時のハワイ国カラカウア王から”ウクレレ創始者”としてのお墨付きを正式にもらったことからヌネスがハワイに上陸した日を「1879年8月23日ウクレレ起源」とする考え方が定着したようです。
以下はその記事を訳してみました。参考まで。
”ウクレレの創始者” 亡くなる
ホノルル 7月25日(1922)ー
ハワイの代表的な楽器であるウクレレだが、実はハワイ生まれのハワイアンではなかったということが ”ウクレレの創始者”であるマニュエル・ヌネス氏が長い闘病生活の末昨日亡くなったことにより明らかになった。
ヌネス氏は1879年にシガーボックスを使った楽器からスタートしウクレレを創り上げた。彼はマデイラ島フンシャル(ポルトガル領)で誕生し1978年にハワイへやってきた。79歳であった。
マニュエル・ヌネス 1922
ヌネス氏は1843年マデイラ島フンシャルで誕生、1978年にハワイへ来島。
以来彼はシガーボックスと数本の弦を使って荒削りなギターに似た楽器を作りはじめた。
これが現在のウクレレの原型となった。
Manuel Nunes
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