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執筆者の写真TackM

リゾネイター・コーンのお話

更新日:2022年1月6日

今、試作中なのがリゾネイター式のウクレレ。

リゾネーター 式といえば皆さんの頭に思い浮かぶのが Dobro、ドブロ・ギターでしょう。アルミニウムの薄い板を所謂「絞り」という技法で皿状にしたコーンといわれるものをトップの共鳴版として使うものです。


Dobro 用のコーンは 6 弦のギター用ですからシガーボックス用となるとサイズなどが適当なものがなかなか見つかりません。


今まで私がリゾネイター・コーンの代用として使ってきたのが Dog Bowl、犬の餌を入れるステンレスのボウルです。これを裏返すと見た目にちょうどいい感じで箱に収まるんですね。材質はステンレスですが適当な薄さでスチール弦であればそこそこの音が出ます。


シガーボックス用のリゾネイターとしてもっと適当なものはないのかというと、実はない訳ではありません。やはり本場のアメリカには専用のリゾネイター・コーンを作っている人がいました。

テキサス州のどこだかでシガーボックス ・ギターを作り続けている Charles Atchison というおじさんです。自分自身で「絞る」Hand Spun のシガーボックス 用リゾネイター・コーンを作っていました。それを使って今一本試作中なんです。


写真に写っているのは Lightning 5.5" というアルミニウム製。

少し大きい Thunder 7” とか銅製のリゾネイター・コーンなどいろいろあるというか、かつてはあったんですが、実は Atchisonさん最近リゾネイター・コーンの商売やめてしまったんですね。もう作らないんだそうです。


何年か前に試してみようと、この Lightning 5.5”2枚ほど買っておいたのですがすっかり忘れていました。ところが最近になってひょんなことからもう作っていないということを知りあわてて引っ張り出してきたものです。


Dobroのリゾネイター・コーンなどはヘタをするとすぐ凹んでしまうくらい薄い感じなのに比べてLightning はアルミニウム製とはいえリゾネイター・コーンとしてはちょっと厚いかなという印象です。アメリカのシガーボックス ・ギターは今主流が電気で増幅するタイプなので、薄くして大きな音を出すというより丈夫さ、扱いやすさを考えたつくりなのかもしれません。

いつもの DogBowl は直径約 6 インチ(約 15 センチ)、Lightning5.5インチ(約 14 センチ)と少し小さいのでひとまわり小さいコンサートサイズのウクレレとしてシガーボックス に組んでみました。見た目はぴったり、悪くない雰囲気です。


制作途中ですが音の具合をみたいのでウクレレのナイロン弦をとりあえず張ってみましたが、う〜んどうなんでしょう? 


思ったより音が響かない気がする・・やはりコーンが少し厚いのか?

このサイズでもスチール弦の方が金属製のコーンには合っているのか?・・・・ 

ピックップで増幅するエレアコ方式に向いているのか?・・・・・

あるいはまだ仮組みなので結論を出すのは早すぎるのか・・・・


などなど、どうなることか。


Lightning Reso ウクレレ


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