Diddley Bow(ディドリー・ボウ)って知ってますか?「しょうもない弓」とでも言うんでしょうか、長めの棒の両端に釘を打ちそこにテンションをかけた針金やコードを張るBow(弓)のようなものなんです。この針金を叩いたり弾いたりするとビョンビョンと音がすることから子供のおもちゃとして使われていたようです。これがシガーボックス弦楽器の元になったのです。
アフリカ系の方たちがアメリカに持ち込んだものなんですが楽器として楽しむために、弦をガラス瓶の口(ボトルネックですな)で押さえて音程を変えるという工夫がされたりしてDiddley Bowといわれる一弦のホームメイド楽器の形になったと言われています。
しかし、ただの棒に針金を張っただけでは大きな音はでません。そこで棒に空き缶や空き瓶をくっつけて音を増幅させるということが始まります。当然ですが缶や瓶だけでなく木の箱も効果的ですし、工作次第でより本物の楽器に近づく可能性は高まります。これが後にシガーボックスの利用につながって、弦の数が増えたり、ヴァイオリンやギター、バンジョー、あるいはウクレレのような楽器を模したものを作るようになってくるわけです。
ちなみに現在でもDiddley Bowは作られ続けていて、演奏する人も結構いるのですが音の増幅はほとんど電気式のピックアップでアンプを鳴らしています。
さてシガーボックスを使った楽器っていつ頃から登場するのでしょうか、、(続く)
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